サモア新政権誕生に執拗に抵抗する前政権。
前政権の無血クーデターとも呼ばれている。
流れを軽くまとめてみよう。
4月の選挙で負けた前政権は、突然女性議席を増やし、5月21日に二度目の選挙を元首が命令。
その元首の指示は憲法違反との最高裁判決が出て、一件落着と思いきや、元首が国会開催延期を、明確な理由なく命令。5月22日の出来事である。
翌日急遽最高裁召集され、元首の命令は無効との判断。サモア新政権誕生の背景で行われた前政権の無血クーデターとも呼ばれている。
肝心の5月24日月曜日。前議長が国会開催を延期との声明。国会議事堂の鍵はかけられたままで中に入れない。
そこで、新政権は外にテントを設営し、前元首を呼んできて新政権の宣誓を行った。
検事総長はこれを違法行為と裁判に訴えることに。
なぜか、ミクロネシア連邦が新政権を承認する声明を出した。
(こじ付けかも知れませんが、パヌエロ大統領とサモアのナオミ新首相の対中の姿勢を見ていて感じる事です)私が思い浮かぶのはミクロネシア連邦のヤップとサモアは同じ中国のExhibitions Tourism Group (ETG)からカジノ運営のアプローチを受けていたこと。ヤップは反対運動がおきて流れた。でもまだ関係者は事務所をもっているそうだ。サモアは前政権が推進していた。しかしライセンス発行には至らなかったと思う。ここは事実を確認したいが、別のカジノ会社が入ってすでに運営している。
今回、驚いたのがこの件をワシントンポストやニューヨークタイムズが早速記事にしているこだ。英国のThe Independent もだ。正直言ってこのレベルの政変劇は結構、太平洋の島ではある。しかし大手欧米のメディアが取り上げたのは初めてだ。こっちの方が、私には事件である。良いことだ。島は世界が見ているという環境が重要なのだ。誰も見ていないと思ってあらゆる犯罪が入り込むから。
Samoa Is Set to Have Its First Female Leader - The New York Times
Samoa set to get its first woman leader | The Independent