やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

海上自衛隊艦船、インド太平洋へ

令和3年度インド太平洋方面派遣訓練|海上自衛隊 〔JMSDF〕 オフィシャルサイト

 

海上自衛隊のインド太平洋派遣のきっかけは私が作りました。

慶應大学の中山教授のように、私に対し「他の人が立ち上げた」大嘘を言う人がいるので百万回位書きます。自慢したいのではなく無知で無実績の人間が人の功績を掠め取って何かやろうとすると悲劇・惨劇が発生するからです。
直接のきっかけは2017年の2つの議連での私の講演会です。そこで海洋安全保障を2018年の島サミットの議案に入れることを提案。速攻で、古屋圭司議員、衛藤晟一議員、そして山際大志郎議員始め島嶼議連が動かれ議連提案となり、当時の麻生財務大臣と岸田外務大臣に提出。その後私は米国東西センターの特集に英文論文を発表しフォロー。これを安倍政権が再度確認し、インド太平洋を結ぶオーストロネシア語族の話だけでなく、「海洋安全保障」が1997年以来、初めて島サミットの議案になったのです。
 
もう少し遠いきっかけは2008年私が一人で立ちあげた(笹川陽平も国交省も日本財団も微塵も動いていませんというか何も知らないので動けません。造船利権だけです。)ミクロネシア海上保安事業。日本の海保が入ってきましたが、省益で動く国交省の限界を痛感し、水産庁を動かしました。
海上自衛隊が動くのは10年後か、と思っていましたが、あれから13年目。動きました。
海上自衛隊艦船はいよいよ、パラオ、ニューカレドニアを含むインド太平洋に3ヶ月の航海。しかも私の別のミッションを請け負ってくれています。
最後に。今回の海上自衛隊の太平洋への展開は、2018年の島サミット成果をオールジャパンで動かそうとした元総理補佐官薗浦健太郎議員の存在も大きいのです。どれだけ私が感謝しているかご理解いただいていないと思います。