やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

フィジー、中国公安との人事交流が定着

https://www.police.gov.fj/view/1537

 

2011年にフィジー警察と公安省との間で覚書が締結されて以来、フィジーの警察官は中国の主要な警察教育機関で研修を受け、中華人民共和国公安部の警察官は3ヶ月から6ヶ月のアタッチメントプログラムでフィジーに派遣されている。

 

フィジーと中国の関係は軍部クーデター以降、豪州・ニュージーランドが制裁を強めたことも影響し、どこの太平洋島嶼国よりも強固、かもしれない。

2020年には安全保障協力覚書が交わされている。

Fiji Signs MOU On Security Cooperation With China

「フィジーは、中国公安部を含む他の外部パートナーとともに、インターポールの積極的なメンバーです。この取り決めは、世界的に国境を越えた犯罪が増加していることを受け、外部の法執行機関との情報交換のための強固なプラットフォームを提供しています。」

 

越境犯罪取り締まりで印象深いのは2017年フィジーに滞在していた77人の中国人サイバー犯罪者が、中国の警察が飛行機で飛んできて逮捕、送還した件である。このような中国警察よる逮捕はあらゆる国で行われていて逮捕ではなく保護ではないか、との声もある。

 

香港のケースでマカオマフィアの三合会が警察とデモに紛れ込んでいたように、また昨年末米国政府が制裁をかけた歯欠け駒こと、Wan Kwok-koi (尹國駒)が現在中国国内で大活躍していることを知ると、中国の法執行が越境犯罪組織と共存している様子を想像してしまう。日本も同じ、とよく聞くのだが。

 

下記に機械訳をコピーしておきます。

フィジー警察と中華人民共和国公安部との間の警察間協力は、フィジーに駐在する中国警察連絡官の任命により、さらに強化されることになりました。

この歴史的な出来事は、昨日の朝、銭婆駐フィジー大使がフィジー警察長官シチベニ・キリホ准将を表敬訪問した際に発表されました。

2011年にフィジー警察と公安省との間で覚書が締結されて以来、フィジーの警察官は中国の主要な警察教育機関で研修を受け、公安省の警察官は3ヶ月から6ヶ月のアタッチメントプログラムでフィジーに派遣されています。

今回、呂玲震警視がフィジー駐在の公安部警察連絡員に任命されたことは、両国の警察協力の取り組みを強化し、安全保障活動のレベルを向上させる上で重要な意味を持ちます。

呂氏は、フィジー警察と中国公安省の関係強化を楽しみにしていると語りました。

「中国は公安省とフィジー警察の兄弟関係を大切にしており、長年にわたる両者の協力関係は実りあるものでした。

「私は、警察と警察の関係を促進するための橋渡し役として最大限の努力をし、フィジー警察の能力向上を引き続き支援し、二国間の関係を新たなレベルに引き上げることをお約束します」と述べています。

警察庁長官のチリホ准将は、安全保障協力に関する中華人民共和国の継続的な支援にフィジー警察が感謝していることを伝え、フィジー初の警察連絡官が任命された中華人民共和国の警察官を祝福しました。

キリホ准将は、20年以上の警察官としての経験を持つ呂監督と一緒に仕事ができることを楽しみにしており、警察と安全保障の専門分野での協力関係を強化する取り組みに貢献してくれるものと期待しています。