2016-08-18から1日間の記事一覧
福田恆存の文章は秋の夜長の頭も空気も澄み渡った時に読むべきだ。 猛暑で、しかも太平洋横断後の茹だりきったヘナヘナな状態で読むべきではない! とは言うものの、福田恆存に出会えた事は、新渡戸の「象徴天皇論」の議論を知る、世界で多分唯一人の当方に…
福田は皇太子ご成婚の時に書いた「象徴を論ず」を下敷きに、平成元年「象徴天皇の宿命」を「文藝春秋特別号 大いなる昭和」(3月号)に寄稿している。 こちらは昭和34年に書かれた前作に比べ、悲痛の叫びが聞こえる。 それは私が先般行われた天皇のビデオメ…