やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

2017-07-20から1日間の記事一覧

『大地のノモス』カール・シュミット著 ヨーロッパ公法から国際法へ

『大地のノモス』第4部の第1、2、3章 のメモだけ。 最初は第3章の国際連盟だけ読むつもりが、ヨーロッパ公法が国際連盟の設立を機に国際法へ変わった、という話ではないか、と思い、前の章から読むこととした。 面白い、けど難しい。 第1章 ヨーロッパ…

『大地のノモス』カール・シュミット著 ー 海洋の自由

カール・シュミットが法学の祭壇に供えた書『大地のノモス』の第3部、第3章 海洋の自由は下記の4項から構成される。 a) 二つのラウム秩序 ー 確定せる陸地と自由なる海洋 p. 208-212 b) 自由なる海洋は、無主物 [res nullius]か、あるいは全体物 [res omn…

『大地のノモス』カール・シュミット著 (新田邦夫訳 慈学社 2007)

カール・シュミット 「大地のノモス」原語で読んでみる。わからないけどシュミットのドイツ語を聞いてみたくなった。ちなみに国立音高、音大の第一外国語はドイツ語でした! カール・シュミットの『陸と海と 世界史的一考察』を読んで興味を持った法学研究者…