パラオ、アンガウル島のリゾート開発計画 Solaris City
パラオのアンガウル島が普天間代替基地に手を挙げた話しは、反響が大きく、もう少しちゃんと情報を得るように、との御指示もありました。
早速、パラオの知人に連絡したところ、今パラオ国内では普天間どころではない。マレーシアの投資会社の問題で持ちきりです、とのこと。
調べてみると、太平洋によくある「夢の投資」話しだった。
マレーシアにあるUK Investments Holdings Limitedはパラオ政府の協力で2004年に設立。ペリリューとアンガウルに大規模なリゾート開発を計画した。しかし、投資した金は消え、事業は打ち切られた。金はどこに。関係者は罪を擦り付け合っており、政府がやっと重い腰を上げたところだという。
この事業(事件か)に関与しているのが全てパラオ政府高官やチーフであることも厄介な話しのようだ。
アンガウル島が普天間に手を挙げたのは日本のNGOが進めていたエコツアーがうまく進まなかったことが原因か、と想像していたが、このリゾート開発投資計画の失敗(否、成功なのかもしれない。)に終わったことが背景があるようだ。
そう言えば昨年の春、マレーシアのアブドラ・バダウィ前首相がパラオを訪問したニュースがあり、なぜパラオに?と気になっていた。UK Investments Holdings Limitedのアドバイザーにその名前があった!
同投資会社が計画したアンガウル島のリゾート開発のウェッブがまだインターネット上に公開されている。 http://solariis-city.com/
(文責:早川理恵子)