やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

在日米軍の数

在日米軍の数」

クイズです。下記の上位3カ国の国名は?

クイズ1、外国にある米軍基地の数

1位 137

2位 123

3位 87

クイズ2、米軍駐留経費負担額

1位 約44億ドル

2位 約8.5億ドル

3位 約5.6億ドル

 (平和フォーラムの資料参照)

答え。

クイズ1は上から、独、日、韓。 

クイズ2は上から、日、韓、独。

Prof John Chappell から日本の米軍基地の数を聞かれた。

確か、沖縄に20位あったはず。

テキトーに「全部で70位、だとオモイマス」と答えた。

「そんなにあるわけない。」という反応だった。

家に帰ってウェッブで確かめたら目を疑った。123だった。

世界には737もあるそうだ。それに日本の負担額の異常さ。

Prof John Chappellのお嬢さんの嫁ぎ先、北海道にも18の基地がある。

早速、訂正メールを送った。

かれこれ、7年近く豪州、NZに住んでいる。

彼らの米国に対する反応が日本と全く違う、と感じることがある。

例えば、サダムフセインの死刑が行われた翌日、死刑台に送られるべき米国の政治家、閣僚らのリストが新聞に掲載された。ブッシュ、オルブライト、キッシンジャー達だ。

日本でそんな記事が出るだろうか?出ただろうか?

豪・NZの米国に対する痛烈な批判姿勢は、米国文化に親しんできた自分の価値観を見直す機会だった。

豪、NZ対日本は、捕鯨問題で溝を深めているが、共通の利害として対米、特に軍事・安全保障がある。米国の核持ち込みにノーと言って、ANZUS同盟を反古にしたのはNZだ。

日米同盟の深化と進化には豪・NZの存在が必要なのではないか?

日米同盟の「止揚」だ。

そんなことを考えながら、ミクロネシア海上保安案件も日米豪(NZ)のネットワークを強化しなきゃ、と思い山川さんに、いろいろ情報を送った。

(文責:早川理恵子)