やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

グリーンピースが守る太平洋

 昨年、グリーンピースDefending our Pacific ship tour 2011を実施していた。  12月にはパラオに豪州が供与した警備艇PSS President H.I. Remeliikと共同監視を実施。違法操業をする台湾漁船をグリーンピースのヘリコプターから撮影し、証拠をつかみパラオ政府が拘束した。  パラオは2009年に鮫保護地区を設けたものの、自ら違法操業を監視することは難しく昨年3月にはシーシェパードの協力を得ることで大統領が合意。しかし、直ぐに大統領の判断で白紙に戻されている。  Defending our Pacific ship tour 2011ーざっとウェッブに目を通しただけであるが、昨年9月にグリーンピースEsperanza号がタヒチを出港。20カ国から32人のクルーが乗船。クック諸島、米領サモアパプアニューギニアパラオを訪問。(これで全部かどうかわかりません。)4ヶ月を越えるキャンペン活動のようだ。  怪しそうな漁船に乗り込み(そんな事が海の上でできるの?)写真を撮ったり、"No Fish No Future"というキャンペーンの旗を読み上げたり、パプアニューギニアでは船を解放し、地元の子供達を招いたり、という事をしている。  これらの情報は全て12月に開催されるWCPFCで報告するとあった。WCPFCのサイトも後で確認しなければならない。  グリーンピースシーシェパードはどうちがうのか?と聞かれる事があるが、グリーンピースは豪州政府やWCPFCの会議にも呼ばれて認識度が違う、と思う。またNZ政府関係者に聞いたところ、アカウンタビリティが後者にはない、と言っていた。 参考ウェッブー http://www.greenpeace.org/australia/en/news/oceans/Pirates-of-the-Pacific/ http://www.greenpeace.org/australia/defendingpacific2011/ http://www.greenpeace.org/australia/en/news/oceans/Greenpeace-and-Palau-bust-pirates-in-Palau-shark-sanctuary/