『センス・オブ・ワンダー』
レイチェル・カーソンの最後の著書『センス・オブ・ワンダー』には姪の息子ロジャーと過ごした海辺の別荘が出て来る。
”オーシャンビュー”のある家はそれまでも憧れであったけれど、レイチェル・カーソンのこの本を読んでからよりイメージが明確になっていた。
ある方のご好意で、”オーシャンビュー”のコテージを暫く預かる事となった。
海の問題を本や会議で知るだけでなく、五感で、『センス・オブ・ワンダー』で触れる機会となった。
海辺に行けば海豹が砂浜で昼寝をしている。引き潮の浅瀬には貝を啄む鳥達が集まる。
銀河系が姿を現す夜は、海鳴りが宇宙まで響き渡る。
「知ること」より「感じること」。文字の情報から離れて、地球を宇宙を感じる空間が持てた事は嬉しい。
ここで久しぶりの一句。
ウツル夢 銀河に届く 海鳴りの 思い虚しく 星と流るる