やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

『センス・オブ・ワンダー』

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 レイチェル・カーソンの最後の著書『センス・オブ・ワンダー』には姪の息子ロジャーと過ごした海辺の別荘が出て来る。  ”オーシャンビュー”のある家はそれまでも憧れであったけれど、レイチェル・カーソンのこの本を読んでからよりイメージが明確になっていた。  ある方のご好意で、”オーシャンビュー”のコテージを暫く預かる事となった。  海の問題を本や会議で知るだけでなく、五感で、『センス・オブ・ワンダー』で触れる機会となった。  海辺に行けば海豹が砂浜で昼寝をしている。引き潮の浅瀬には貝を啄む鳥達が集まる。  銀河系が姿を現す夜は、海鳴りが宇宙まで響き渡る。  「知ること」より「感じること」。文字の情報から離れて、地球を宇宙を感じる空間が持てた事は嬉しい。 ここで久しぶりの一句。         ウツル夢 銀河に届く 海鳴りの 思い虚しく 星と流るる    
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