パラオ出張のハイライトを読者の皆さんと、特にミクロネシア海上保安事業を手がけてきた皆さんとシェアさせていただきたい。
たった、2、3分の立ち話だったけれど、米国海軍のRear Admiral Payneから
「日本財団、笹川平和財団のミクロネシア地域での活動はよく認識している。協力に深く感謝する。」
という言葉をいただいた。
実は後でこの人物が何者かわかって、感動している。
Rear Admiral Payne、肩書きが長い。
REAR ADMIRAL TILGHMAN D. PAYNE
U.S. DEFENSE REPRESENTATIVE GUAM, COMMONWEALTH OF THE NORTHERN MARIANA ISLANDS FEDERATED STATES OF MICRONESIA, REPUBLIC OF PALAU
COMMANDER, U.S. NAVAL FORCES MARIANAS
COMMANDER, JOINT REGION MARIANAS
http://www.navy.mil/navydata/bios/navybio.asp?bioID=603
ミクロネシア海上保安事業を立ち上げた2008年。当初、日米豪政府の反応は辛辣であった。
米「違法操業している日本が海上監視ですって。まあがんばってね。」
豪「違法操業取り締まりに日本語が必要ね。」
日「よけいなことしやがって。」
あれから5年。今回伺ったRear Admiral Payneの言葉に、天と地の差を感じている。
Rear Admiral Payneはマーシャル諸島を抜かしたミクロネシア全域の米国海軍代表である。立ち話ではあっても、彼からのポジティブな評価は大きな意味があるのではないか、と考えている。
パラオ滞在中、米国の制服組、PEW財団等々米国の関係者と色々お話しできた。
「70年前、日米はこの地で戦いましたが、今は太平洋の島と海を一緒に守る時です。」
といつも述べている。
米国のEEZの半分以上が太平洋の島々から成り立っている。
日本からパラオに総理特使が派遣されていた。
城内総理特使(衆議院議員・前外務大臣政務官)のパラオ共和国訪問(概要)
今月末に開催される「島サミット中間閣僚会議」の課題は米国の関与である。
1997年にPIFと開始した島サミットは、前々回まで米国の参加がなかった。
肝腎はどう参加させるか、である。
答えはわかっている。「太平洋の島と海を共に守る」だ。
<島サミットへの米国関与の意義に関連するブログ>
何を今更の「島サミット」
http://blog.canpan.info/yashinomi/archive/596
何を今更の「島サミット」(2)
http://blog.canpan.info/yashinomi/archive/597
何を今更の「島サミット」(3)