やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

2019-09-15から1日間の記事一覧

アダム・スミスの植民論(4)榎並 八幡論文

アダム・スミスの植民論。最後の3本は90年代の榎並論文と2年前の八幡論文。 詳細に見ていけば、今まで読んだ論文と違うのであろうが要点は植民地との貿易、関税のあり方。植民地を分離か連合かどのように扱うか、という内容は同じだ。植民が悪いとは書いて…

森総理とナカムラ大統領を動かした話

ジャーナリストの有本香さんが世間の森総理の評価が間違っているとTWされていたので思わず、ミクロネシア3カ国に日本大使館を開設したのは森総理で、それまでは遠いフィジーの日本大使館が管轄。ついでに言うとミクロネシア隣のグアム、サイパンの日本領事…

アダム・スミスの植民論(3)長谷川貞之

筆者の長谷川 貞之氏は民法、信託法が専門で、日本大学法学部教授。 アダム・スミスの植民地論 / 長谷川 貞之 横浜商大論集 13(1), p28-53 (1979-12) 横浜商科大学学術研究会 スミスの「国富論」は税金や貿易のことに関して非常に詳細に書かれているのだ。長…

ソロモン諸島を巡る中台の情報戦!日本は無関心でいいのか?

いよいよソロモン諸島が台湾から中国に鞍替えしそうで、まさに今、情報戦が交わされている。日本は全く関心がない!誰も話題にしていない!それでよくまあ台湾を支援なんて言えますね。 と文句を言っていてもしょうがない。一人でも粛々と情報を収集し発信し…

アダム・スミスの植民論(2)堀切善兵衛

2本目は堀切善兵衛氏の論文。講演会の記録のようである。 アダム、スミスの植民論 / 堀切 善兵衛 三田学会雑誌 5(3), 301(91)-316(106) (1911-04) 三田学会 堀切善兵衛氏、慶応を1904年に卒業。米英独を留学後母校で教授に。この講演をした翌年の1912年から…