やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

PIF総会 関連情報

7月28日からパラオで開催されたPIF総会。情報が徐々に出て来ている。

外務省が早速総理特使として出席した木原外務大臣政務官の訪問が概要をウェッブにアップしている。

木原外務大臣政務官(総理特使)のパラオ訪問(概要)

http://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/ocn/pw/page4_000615.html

海洋問題とこの9月にサモアで開催されるSIDS会議への積極的貢献が述べられている事に注目したい。下記1)と3)。

1)日本と太平洋島嶼国は,太平洋を共有するパートナー。同じ島国として,日本は太平洋島嶼国と海洋の重要性を共有。海洋及びその資源の持続可能な開発及び利用に向け協力していきたい。

2)安倍総理がシャングリラ会合で提唱した3つの原則「(ア)法に基づく主張,(イ)「力」や「威圧」を用いないこと,(ウ)紛争の平和的解決」を通じ,地域の平和・安定に向けてPIF諸国と緊密に協力していく。

3)本年9月の第3回小島嶼開発途上国SIDS)国際会議は島国の課題に対する国際社会の協力を強化する機会。日本は,会議の成功に向け,積極的に貢献していく。

4)日本は,第6回太平洋・島サミット(PALM6)で表明した支援(5億ドル)を達成(5.34億ドル)。来年5月のいわき市でのPALM7では,人的交流・人材育成,自然災害や気候変動問題等の支援策のほか,PALMプロセスを一層強化したい。

これから1年、パラオのレメンゲサウ大統領がPIF議長として地域の動きを主導していく。そして来年の第7回島サミットでは、同じくレメンゲサウ大統領が日本の総理と共同議長として日本太平洋島嶼国の課題を協議する。ー 海洋問題が主要テーマになる事は間違いないしだ。