やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

護衛艦「きりさめ」アルバニー船団記念式典に向かう

このブログで何度か取り上げてきているが、100年前日本帝国海軍はイギリスのチャーチル海軍大臣の要請を受けANZACをドイツから守ったのである。

この史実、肝心の日本人もANZACも知らない。

ANZACと言えば、日本軍に対するトラウマしかないし、大概の日本人は「ANZACって何?」という認識であろう。

この史実を知ったアボット首相は、ジョンストン国防相は、この10−11月に開催される「アルバニー船団記念式典」に海上自衛隊を招待する事にしたのである。この豪州政府に認識させたのが笹川平和財団の出張で行かせていただいた、当方のキャンベラ会合。

昨日の海上自衛隊ニュースリリースでいよいよ護衛艦「きりさめ」がシンガポール経由でアルバニーに入る事を知った。(海自の歌姫三宅由佳莉さんは行かないのであろうか?)

アルバニー船団記念式典及び多国間共同訓練ディスタント・ショアーズへの参加について

26.10. 7 海上幕僚監部

http://www.mod.go.jp/msdf/formal/info/news/201410/14100702.pdf

同日のニュースリリースにWestern Pacific Naval Symposium Short Term Exchange Programがこの10月に開催されるとある。ANZACの他にパプアニューギニア軍の参加もある。全部で26カ国が参加。

太平洋島嶼国には軍隊を持つ国が後2つある。トンガ、フィジーだ。次回の参加を期待したい。

第4回 WPNS (Western Pacific Naval Symposium)次世代海軍士官短期 交流プログラム(WPNS STEP(WPNS Short Term Exchange Program))の 開催について

26.10.7 海上幕僚監部

http://www.mod.go.jp/msdf/formal/info/news/201410/14100701.pdf

確実に太平洋のおける日本のコミットメントは、日豪防衛協力と共に強化されつつあるようだ。

【訓練・演習】豪州海軍主催多国間海上共同訓練カカドゥ14/日豪共同慰霊式/洋上慰霊祭(海上自衛隊

豪州海軍主催多国間海上共同訓練(カカドゥ14)への参加について

26.8.8 海上幕僚監部

http://www.mod.go.jp/msdf/formal/info/news/201408/14080801.pdf