やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

再び アルバニー船団記念式典

 

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1914年11月17日ANZACを護衛した日本海軍護衛艦「伊吹」

 

海上自衛隊の護衛艦「きりさめ」が出発し、原田けんじ防衛大臣政務官の参加も決まった(*)アルバニー船団記念式典。国内でほとんど話題となっていないが、これこそ日本の戦後レジーム脱却の重要なイベントである。

 

* 10月28日付けの防衛省のお知らせでは德地防衛審議官が参加、となっている。

http://www.mod.go.jp/j/press/news/2014/10/28a.html

** 10月30日付け外務省の報道発表では中根外務大臣政務官が参加。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_001392.html

 

 

このイベントのきっかけ、100年前の史実を豪州の政府関係者に気づかせたのは自分である。(2014年2月のキャンベラ出張)

その後方支援は元防衛大学平間洋一教授からしっかりいただいている。

 

豪NZは人種差別を背景に、日本から助けられたこの史実を歴史から抹殺してきた。日本が旧独領ミクロネシアを委任統治した理由は、日本が豪NZをそして太平洋をドイツから守った代償なのである。しかしこの史実が隠されたために、太平洋に進出した日本に対する米豪の嫉妬はあらゆる情報操作と重なって炎上する。

 

先日中京大学国際教養学部浅野豊美教授が編集した本『南洋群島と帝国・国際秩序』を読んでいたら日本が「火事場泥棒的にミクロネシア諸島を獲得した」とあった。この本に私が写真を提供している。断固抗議したい。日本はWWIで太平洋でけでなくヨーロッパまでも行って大活躍したのである。情けない事に日本人自身がこのWWIへの日本の貢献を知らないのである。

ある意味、日英同盟のせいで日本とは関係ない英独の戦いに巻き込まれたのだ。。

 

WWI、ANZACそしてアルバニー船団記念式典についてかなりこのブログに書いて来たので下記にリストアップしてみた。

 

1914 その2 『第一次世界大戦と日本海軍ー外交と軍事との連接』平間洋一著 [2014年01月26日(Sun)]

yashinominews.hatenablog.com

 

トニーとシンゾー 新たな日豪関係に向けて [2014年04月09日(Wed)]

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トニーとシンゾー 新たな日豪関係に向けて その2 [2014年04月15日(Tue)]

yashinominews.hatenablog.com

 

安倍首相の太平洋訪問に向けて(9)ブーゲンビル、パース、ブルーム? [2014年06月13日(Fri)]

yashinominews.hatenablog.com

 

ビショップ豪外相、ジョンストン豪国防相記者会見ー歴史から消されたアルバニー船団の記憶 [2014年06月17日(Tue)]

yashinominews.hatenablog.com

 

捕鯨裁判と「アルバニー船団記念式典」日本海上自衛隊艦艇の参加 [2014年06月23日(Mon)]

yashinominews.hatenablog.com

 

"Peacemakers: The Paris Peace Conference of 1919 and Its Attempt to End War"( [2014年06月25日(Wed)]

yashinominews.hatenablog.com

 

安倍首相の太平洋訪問に向けて(11)なんでパース?

yashinominews.hatenablog.com

 

「アルバニー船団記念式典」日本海上自衛隊艦艇の参加の意義 [2014年08月10日(Sun)]

yashinominews.hatenablog.com

 

If ANZAC knew that Japan protected them during WWI [2014年08月10日(Sun)]

yashinominews.hatenablog.com

護衛艦「きりさめ」アルバニー船団記念式典に向かう [2014年10月08日(Wed)]

yashinominews.hatenablog.com