やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

ペリリュー戦没者遺骨送還

小津の映画を二本続けて観た。 『秋刀魚の味』と『麦秋』。 2つとも戦争の記憶がちらっと描かれているのだが、これがあるとないとではこの映画のテーマであろう「ごく普通の家族の幸せ」が浮だってこないのではないか、と思った。 話は飛んで在パラオ米国大使館のFacebookである。 第二次世界大戦でなくなった米兵の遺骨送還の式典が、就任されたばかりのハイアット大使によって行われている。 実はショックだった。 日本は、このような式典を、ペリリュー戦没者に対して行った事はあるのであろうか? 昨年、ソロモン諸島ガダルカナル島では海上自衛隊が寄港し戦没者遺骨引渡式が行われている。 ソロモン諸島でできて、パラオでできない理由はなんであろうか? 小津監督が生きていたら、遺骨収集や送還を支援するんじゃないか、と思ったりした。

Repatriation Ceremony for WWII remains, Saturday, May 2, 2015

Posted by US Embassy Koror on 2015年5月6日