小国の、太平洋島嶼国の、司法が、政治が、国家としての体をなしていない、というのは言うまでもない、というか、皆が知っていて敢えて語らない、という感じではなかろうか。。
ミクロネシア連邦日本カツオ漁船拿捕の件。
同国の外務大臣に1時間に渡ってパリキールの同国政府庁舎で恫喝されなければ、一体何が起っているのか必死で調べなかったであろう。ミクロネシア連邦政府と日本の関係だけではない。ミクロネシア政府自体が、国家として混沌としている事がわかってきた。
そして、なぜ、羽生会長がいつもと同じパターンで、「行ってこい。とにかく行ってこい。」と背景も理由も何も説明していただけず出張指示を出されたわかったような気がした。
羽生会長特有の勘で、何かが、歯車がうまく回っていない事を感づかれていたのではないか。
漁業問題ーたかが、魚、されど、魚。
私たちが、何気なく毎日食卓に並べる魚を巡って、熾烈な国際政治が動いているのである。
過去には戦争の一因ともなった漁業問題。対岸の火事では済まされない。
ミクロネシア連邦政府の司法が、法執行がどれだけいい加減だったか?
きっとシーシェパードさえひれ伏すような行動であった事は以前書いた。
「素朴な島人が、そんな事ができるわけない。」
と思っている方も多いのではないでしょうか?
まさにその通りです。
今回の法執行を主導したのは米国人法律家。そして彼女をサポートしたのが豪州法律家。
Carolina Andrea Rugero Veg女史。
経歴が公開されていた。
現場経験3年に満たない27歳の法律家である。
島には人材がいないのだ。島を巡ればホワイトエキスパトリエイトと呼ぶお雇い外国人がうようよいる。だいたいが本国でまともな職につけない、即ち能力に問題があるのが多い。
想像だが、Carolina Andrea Rugero Veg女史、漁業の事を知らないのではないだろうか?
しかし、相手は国家主権を盾にしている。
「漁船員が空き缶をすてた事に対する、海洋汚染の罪で罰金1億円。」とミクロネシア政府が判断したらそれまでなのだ、と思う。
若しくは、なかった事にしてやるから、示談金1億円だせよ、とまさにユスリタカリの世界である。
その間に、先月パラオ法務省が燃やしたようなホントウの密漁船がどんどんやってきて、やり放題、という話ではなかろうか?
過去に日本は警官を山程植民地に派遣し、島に秩序と平和をもたらした。
和田課長、ミクロネシア3カ国法務大臣IUU対策タスクフォースは設置しましたので、後はよろしく。