やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

第15回ミクロネシア大統領サミット BOKNAKE HAUS COMMUNIQUE

今月7月14−15日マーシャル諸島において第15回ミクロネシア大統領サミットが開催された。

このミクロネシアの地域協力の枠組みは笹川太平洋島嶼基金の第二次ガイドラインで、即ち二代目運営委員長を御願いした渡辺昭夫教授の下で支援してきたものであり、さらに現在日本財団笹川平和財団で進めているミクロネシア海上保安事業の基盤である。

よって、このサミットの動きはもう一つのMicronesia Executive Chief Summit(グアム、サイパンを含む)と並んで特別な関心を持って注視している。

今回のサミット議事録が公開された。

BOKNAKE HAUS COMMUNIQUE

BOKNAKE HAUS COMMUNIQUE-1.pdf

海洋関連ではMaritime Boundaries, パラオの海洋保護区、そしてIUU取締のための法務大臣タスクフォース設置、が協議。

Maritime Boundariesの方は、メグ・テイラー事務局長によって改革進められているPIFも本腰を入れて整理していく方向を示しており前進が期待される。(下記参照)

PIFのFBより。

"The Pacific Ocean Commissioner and Secretary General Dame Meg Taylor met with the Director General of the Forum Fisheries Agency Mr James Movick and Chief of Staff of the Secretariat of the Pacific Community Ms Patricia Sachs-Cornish to discuss ways to revitalize coordinated efforts to support PICs declare and proclaim their maritime boundaries as a matter of urgency.

"This is a matter of national sovereignty that requires urgent attention in the lead up to negotiations around high seas biodiversity and increasing attention on deep seabed mineral mining in the Pacific" said the Pacific Ocean Commissioner, Dame Meg Taylor.

This is a strategic priority of Leaders under the Framework for a Pacific Oceanscape and needs coordinated and well resourced attention."

パラオの海洋保護区は、ミクロネシア連邦マーシャル諸島パラオに対して配慮している姿勢を感じる。しかし、パラオ国内の反対派の動きが、既に始まっている大統領選の動きと重なって気になるところだ。

一番重要なのが、”あの”米国法律家エイプリル・スキリング前司法長官を更迭でなく、即刻交代したFSM法務大臣を含む3カ国でIUU対策のためのタスクフォースを設置する提案をしていることではなかろうか?

この動きに関しては、情報操作活動、ロビイングをした。外務省大洋州課和田課長からPALMのフォローもよろしく、と頼まれたのだ。一肌も二肌も脱がずにはいられない。通常は情報操作活動は公開しませんが、最近官邸周辺の政策スタッフからも照会があり、今回は敢えてチラッと。