12月開催の日本海洋政策学会の第7回年次大会に応募した研究テーマが審査を通過したとの連絡をいただき焦っている。
急遽海洋政策学会研究所古川博士に連絡をして確認した。
私「何かの間違いではないでしょうか?応募研究件数が少なかったとか。。」
古川博士「そんな事はありません。複数の審査委員が公正に判断した結果です。」
私「私の発表の時は聴衆、せいぜい5、6人とかですよね。キット!」
古川博士「イヤ、例年2−300人は聴衆がいます。別に早川さんの研究を聞くためにいるのではなく、その前の開会式に集まった聴衆がそのまま残る形でいるんです。良い機会ですよ。」
古川博士は相変わらずやさしいのか、冷たいのかよくわからないハゼ研究者である。
それで以前から読もう読もうと思っていた、Biliana Cicin-Sainのペーパーを手に取った。1989年25年以上前の、冷戦末期のペーパーだ。
Biliana Cicin-Sain and Robert W. Knecht, The Emergence of a Regional Ocean Regime in the South Pacific, 16 Ecology L.Q. (1989). Available at: http://scholarship.law.berkeley.edu/elq/vol16/iss1/8
太平洋島嶼国がEEZを獲得した背景が、独立運動、非核運動、環境運動、漁業資源管理、そして冷戦の背景と絡めて議論されている。面白い。。
1970年代の第三次国連海洋法会議(UNCLOS III)と島嶼国の独立は重なるのだ。そして豪州労働党とNZが主導した非核運動。。
審査委員会からは指摘を何点もいただいていて、議論の焦点が定まっていない、というのもあり、あまり散漫にならないように、と思いつつCicin-Sain博士の議論も触れないではいられない、と思っている。
これから、ウィルソンのself-detreminationをフルボッコしているマーガレット•マクミランのPeacemakerを読む予定。