やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

メガ海洋保護区に反対するマリアナ知事

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北マリアナのトレス知事、36才!

 

前回書いたパラオの海洋監視5カ年計画。

国家の政策を、一民間団体のPEWに仕切らせていいのか!と知り合いに訴えかけていたら、色々貴重な話が入ってきた。

 

<メガ海洋保護区に反対するマリアナ知事>

PEWを毛嫌いしているマリアナ諸島の知人。

「私たちの知事を誇りに思うわ。」

と教えてくれらのが下記の記事。

ブッシュ時代に制定された、太平洋のメガ海洋保護区をオバマ政権がさらに拡大しようとしているらしい。それをマリアナ自治政府のトレス知事は反対する立場を明確にした。

ブッシュ政権は、海洋保護区を作ればお金ががっぽり入って来ると言っていたけど、漁業産業にマイナスなだけで何もいい事なかった、という話。

 

CNMI Gov: No To Expansion Of Hawaii Marine Monument

Cites ‘disappointing experience’ with Marianas monument

http://pidp.eastwestcenter.org/pireport/2016/May/05-11-03.htm

 

 

<BullyなPEWと闘うパラオメディア協会>

早速、マリアナの記事をパラオのジャーナリストに転送した。

私「PEWの支援ばかりしてないで、バランスある記事を心がけよ。」

ぱ「どういう事よ?私たちがPEWと闘ったの知らないの?」

私「え、何?すっかりPEWに手懐けられていると思っているが。」

ぱ「馬鹿にしないでよ!以前PEWが私たちメディアを通さず直接記事を書いてAPに提供したの。パラオメディア協会は大統領府に抗議文を送り、大統領はすぐに対処してくれたわ。」

 

PEWはこういう事を平気でするのだ。

チェックアンドバランスがない!PEWの組織としての倫理の問題である。

 

パラオメディア協会、Good job!