米国、フランスの太平洋のEEZを調べたら、やっぱり太平洋島嶼国の現状を把握したくなります。
表にしました。クリックすると拡大します。 先進国のEEZも米仏だけでなく、豪州、NZ, 英国、チリを含め表にしました。 但し豪州のインド洋にある島のEEZは外しました。大陸のインド洋側は入れてあります。
グラフにも。。 まずはミクロネシア。。 キリバス(37%)、ミクロネシア連邦(32%)、マーシャル諸島(21%)と続きこの3カ国で90%を占めます。
次はメラネシア。 パプアニューギニアが39%。隣のソロモン諸島が26%。メラネシア全体の65%です。
そしてポリネシア。。 クック諸島が51%を占めているのは意外でした。ニュージーランドの管轄です。
では、ミクロネシア、メラネシア、ポリネシアの島嶼国が管轄するEEZの割合は? 広大なEEZを保有するキリバス、ミクロネシア連邦が入るミクロネシア地域が49%と約半分を占めます。次がメラネシアの32%。 もし先の大戦で日本が勝っていれば、日本は太平洋に広大なEEZを管轄する事になったのです!
次に米、仏、豪、チリ、英国のEEZの割合です。 豪州はインド洋側の大陸EEZも入っているのでこれより30%くらい少ないかもしれません。 よって、米、仏、豪はほぼ同じ広さのEEZを太平洋に管轄している、と言っていいでしょう。
最後に太平洋のEEZ全体の比率です。 日本は入れませんでした。
先進国が管轄するEEZが57%。ミクロネシアが21%。メラネシア14%。ポリネシア8%と続きます。 問題は海洋管理能力、即ち海軍や海洋警察能力がある先進国が管轄しているのが57%で、残りの4割はその海洋管理能力が極めて限られた島嶼国が管轄している事です。ここに太平洋の海洋管理の鍵があると思います。(追記:数字が修正してあります。) 日本の役割をどう構築していくか?米国は日本に期待しています。まずは米国の裏庭ミクロネシアだ。