新渡戸の日本史に神武がマレイ、即ちオーストロネシア語族の可能性が、とあって、急に神武が気になり、橿原神宮まで行った。 オーストロネシア語族、即ち太平洋島嶼国の人々である。 橿原神宮で開催されていた皇学館大学白山教授の特別講演も伺った。
白山教授のお話は面白かった。 神武の東征征伐。途中で歌った来目歌が、ヒドイ! 古い奥さんには実の少ないのを、新しい奥さんには実の多いのを、って歌っている。 神武ってそういうやつだったのか。。
宇陀の 高城に 鴫罠張る 我が待つや 鴫は障らず いすくはし
鷹等さやり 前妻が 肴乞はさば 立ち蕎麦の 実の無けくを
こきしひゑね 後妻が 肴乞はさば いちさか木 実の多けくを こきだひゑね
白山先生からは神武東征、即ち神武の植民政策で貴重なお話も聴けました。
天つ神、即ち神武と 国つ神、即ち植民した地の部族を「まつりあう」ことをしてきた。服従ではなく、共存の植民政策であったわけだ。よって日本にには沢山の、八百万の神が誕生した。 それから聖徳の「和をもって尊しとする」 この「和」は漢字になったので「わ」と読むが、本当は「なからう」なのだそうである。
白山先生は講演終了後あっという間にいなくなり、肝腎の神武マレイ説を質問する事ができなかったのは残念だった。 皇学館大学の学生さんが橿原神宮お札を売っていたので聞いてみたが知らない、という。 橿原神宮庁発行の『漫画 神武天皇御一代記』を購入。 この漫画には、古女房には美味しいものはあげないよ、と言われたアヒラヒメが神武の死の床にいる。