旅にはテーマがあった方がいい。 寅さんのような風が吹くまま、とういうのもいいけれど。。
新渡戸の著書『日本-その問題と発展の諸局面』に出会えた事で天皇制について深く知る事となった。今までは小室直樹の天皇制に関する著書しか読んでいなかった。
新渡戸の本の中で、神武東征の話が出て来る。しかも日向辺りにいた神武がマレイ人、即ちオーストロネシア語族である説があるのだそうだ。これで脳みそに灯がついた。
オーストロネシア語族。 3千年前には台湾辺りからパプアニューギニア東海岸に到達。植民を開始している。千年前にはハワイ、イースター島、ニュージーランドに到達。海のハイウェイ数千キロを行ったり来たり。 南米まで行ってさつま芋を持って帰ってきた。
2千年前だったら軽い軽い。
2600年前でも可能。海洋民族オーストロネシア語族だったら、軽く上記の東征ルートは行けるはず。 これで一気に天皇制が当方のライフワークである太平洋島嶼につながった。
2千年前、中国の記録によると日本は100前後の部族が常に争っていたのだという。これを統制したのが神武。例え神武が存在しなくても、誰かがやらなければ100前後の部族はさらに別れて、争いは続き、500年前には西洋の植民地に簡単になっていたであろう。
メラネシア諸国を見れば良くわかる話である。多分、アジア、アフリカもそうであろう。 統一された民族は自然に出来るものではない。強い意志と行動力が必要だ。
数百の民族をまとめたパプアニューギニアのソマレ閣下、バヌアツのリニ首相は、神武であったのだ。 そう思うと、神武東征をさらに知りたくなる。 学ぶとは、机上だけでは足りない!
現場に足を運ぶ事が重要である。 それで、神武東征の足跡を辿る旅を計画中。瀬戸内海は絶対船で移動せねば。 航路を調べたりと、この準備期間が楽しい。神武も色々と計画を練っていたんだろうな、と思うとさらに楽しい。
神武が訪ねた場所もできるだけ滞在してみたい、と思ったらアッキーが下関にオープンしたUZUハウスを紹介されていました。調べたらお値段も手頃なので、ここは絶対泊まりたい。