やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

パラオ大統領選投票箱管理事件?

パラオ大統領選の予備選で、選挙管理委員会の委員が全員いなくなったり、選挙日を遅らせる要請が大統領府から司法に出されたり、混沌としているパラオがさらにChaoticになっていた。

その理由がウェッブに掲載されている。

本来しかるべき場所、時間、で開票されるべき投票箱が、選挙委員事務所で勝手に開けられ整理されたのだそうだ。

この情報がすぐに市民に共有され、市民何人かが現場に踏み込んだらしい。過激だ。

(追記:ここが大事なので追記したい。選挙事務所の中にこの様子を見ておかしい、不公正だ、と思いリークした人がいるのであろう。パラオ社会にはアンナ・ハーレントのいうアイヒマンばかりではない、という事だ。)

その時の状況報告がされている。

The Wounding of Democracy, That fateful day at the PEC office

October 10, 2016

https://palaumatters.wordpress.com/2016/10/10/the-wounding-of-democracy/

こも件、メディアも報道しない、政府も公に取り上げない。霧に包まれたままだったが先ほど実態が見えた。きっとこのまま放置されるのであろう。

そしてパラオの闇の奥がまた深くなる。

こういう「国家」の法執行を支援するのである。