アフリカの象牙はこのブログの関心範囲外、であるが ワシントン条約等の国際舞台で環境保護問題が、環境NGOやメディアにどのように情報操作され、それを充分な知識のない小国が支援して行く構造は、海洋資源管理とも関係あるので、先に書いた。
ワシントン条約を巡る環境NGOの象牙保護プロパガンダ(修正あり) - やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa
一目でプロパガンダとわかる環境NGO、Environmental Investigation Agencyの囮調査とその報告書を誰も批判していないのか、と探したところ、元ワシントン条約事務所職員であった岩手県立大学総合政策学部金子与止男教授のレポートがあった。
その金子教授から、10月17日付けの産経新聞に署名入りで、この環境NGO、Environmental Investigation Agencyのみを情報源とし、環境省や自然研そして金子教授にも取材していない偏った記事が大きく掲載されている事を知らせていただいた。
「象牙密輸元」日本を強く批判 国際環境団体、中国との取引黙認に非難
産経新聞 10月17日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161017-00000082-san-soci
産経の加藤園子記者の記事である。
産経は9月にも象牙の記事を書いており、こちらは環境省にも取材している。
アフリカゾウの密猟は日本のせい? 国際環境団体が潜入調査した象牙取引の実態とは
産経新聞
http://www.sankei.com/premium/news/160925/prm1609250031-n1.html
それにしても、なぜ環境省は、また囮調査対象であった、一般財団法人「自然環境研究センター」はコメントを出さないのであろうか?
自然研理事長 大塚柳太郎東京大学名誉教授は実は何度かお会いした事がある。パプアニューギニアの研究者でオセアニア学会の会長も努めていたはずだ。沈黙を守っているのは理由があるのであろうか?