やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

「絶滅させるものならばやってみろ」(2)

やっぱりマグロの話は熱い話題なのだ。

今日は既に千件のアクセスがある。

もう一つ「責任あるまぐろ漁業振興機構」発行の今年2月のニュースレターがあった。

「マグロ研究で世界の最先端」

国際水産資源研究所 中野秀樹所長

http://www.oprt.or.jp/pdf/nl20170227.pdf

多分4月のクロマグロ会議はこの中野所長が15のシナリオを発表したのではないか?

下記のコメントがすべてを語っている。

「中野 科学的に正確な情報より、感情に訴える情報の方が、一般の人の関心を引きやすい面はあると思います。それでなかなか真実が伝わりづらい気がしています。それほど騒ぐほどのニュースではないのにと思うことは、マグロの報道でも感じることがあります。専門的になればなるほど、単純に説明できないので、なかなか難しいとは思います。」

で、専門家でない私は専門家の中野氏に提案したい。

だいたい下記の会話をするとマグロで日本叩きをする外国人は黙ってしまう。

外人「日本人のせいでマグロは絶滅するのよ。」

私「マグロの卵の数知っている?」

外人「知らない」

私「1匹が一回に生むのが数千万個」

外人「でも全部が大きくならないわよ。」

私「そう。その通り。1%と言われている。」

外人「ほーらね。」

私「数千万個の1%でいくつ?」

外人(計算できない)

私「数十万。少なめに見積もって10万にしてそのマグロが卵を産んで1%生き残ると10万×10万、即ち百億。孫の世代で1匹が百億なるの。」

これでほとんど黙ってしまうのです。いまのところ。