米国の議会公聴会を聞くのはこれが2、3回目だ。
今回は3時間もあるが、CIA, FBI, NSAのトップ、そして米軍の情報担当が顔を揃える公聴会である。
テーマがすごい。
"Senate Intelligence Committee Hearing on Worldwide Threats"
2018年2月13日にワシントンD.C.で開催。
Witnesses:
Daniel R. Coats
Director of National Intelligence DNI
Michael Pompeo
Director of the Central Intelligence Agency CIA
Admiral Michael Rogers
Director of the National Security Agency NSA
Lieutenant General Robert Ashley
Director of the Defense Intelligence Agency DIA
Chris Wray
Director of the Federal Bureau of Investigation FBI
Robert Cardillo
Director of the National Geospatial-Intelligence Agency NGA
これだけのメンバーが顔を揃えるという意味は私にはわからないが国家インテリジェンスの中枢が揃い、しかも公開(この席の後非公開の機密扱いの公聴会が開かれる)である事の意味は大きいのではないか?
昨年12月に発表された国家安全保障戦略を支持するような中国、ロシアの脅威が議論の中心のように思う。
その中でも当方が気になった箇所は2:12:00あたりからの中国のPLAとも関連の深い通信会社Huawayの脅威だ。Huawayは太平洋島嶼国にも進出してきており、昨年はソロモン諸島政府が、ここは噂だが5億円という賄賂を受け取って、オーストラリアまで繋げる海底通信ケーブルを契約したところ、あの中国べったりの豪州政府が安全保障上の懸念を理由に蹴って、融資元のアジ銀も不透明さを理由に融資を蹴った事件である。ソロモン諸島首相は不信任案を突き付けられ辞任した。
Huawayの問題はそれほど”Worldwide Threats”に直結しているにも拘らず日本では手放しである。
この公聴会、日本語では、特に大手メディアはほとんど出ていないがいくつか翻訳がある。英語のニュースは山程ある。一体日本のメディアはどういう感覚なのであろう?
【米国:警告】FBI、CIA、NSA長官たちが揃ってファーウェイの電話の使用禁止を勧告
https://www.newshonyaku.com/usa/life/20180215
<電話の件ではないが>
中国は米大学にスパイを送り込んでいる──FBI
2/15(木)
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180215-00010000-newsweek-int
The FBI and CIA warn consumers about using cell phones made in China
Published: Wednesday, February 14, 2018
By: Rachel Murray, Breaking News Staff
Six top US intelligence chiefs caution against buying Huawei phones
https://www.cnbc.com/2018/02/13/chinas-hauwei-top-us-intelligence-chiefs-caution-americans-away.html?__source=sharebar|facebook&par=sharebar
CIA, FBI, NSA: We don't recommend Huawei or ZTE phones
https://mashable.com/2018/02/14/nsa-fbi-cia-huawei/#tUyu2jQtF6q0
日本の外交にインテリジェンスが無い事を青山議員が明言しているからやっぱりないんだろう。
6分あたり。山本議員が海洋権益の事を話していると言うので拝見した動画である。こっちの件も重要なのだ。