やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

困った時に助けてくれたのは中国だけ

中国からのローンが100億円に達し返済に苦しむトンガ。

首相のコメントをメディアが歪曲して伝えられているらしく(トンガが中国に乗っ取られる等)、トンガ首相官邸からメッセージが出た。

Hon Prime Minister’s Clarification of the Development Partnership with China | Government of Tonga

1。2006年の暴動の後助けてくれようとしたのは世界で中国だけである。

2。中国の支援をトンガ国民は感謝している。

3。太平洋諸島フォーラムは中国からの借金で悩む島嶼国の問題を解決する場ではない。各国が独自で対処する。

4。中国が返済を迫ったり、国家財産を押収しようというようなことはない。友好的な方法で両国は解決しようとしている。

5。今年はトンガ中国国交樹立20周年である。両国は戦略的パートナーシップを推進する。

ここで気になったのが1の「困った時に助けてくれたのが中国だけ」というコメントだ。同じコメントを私は前国王ツポウ5世から聞いている。要は支援しなかった豪州、ニュージーランド、それから日本?の責任という話であろう。

トンガ王国EUを離脱した英国のハリー王子夫妻が近々訪問される予定だ。トンガに必要なのは欧米、そして日本の支援である。バブルが弾けた90年代の日本が急にトンガに冷たくなったのを私は目の前で見ている。