やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

「植民」を悪者にしたフルシチョフとレーニン(未完)

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1960年国連総会でのフルシチョフ。靴が有名だが実際に靴は持っていなかった。


 1960年国連総会のフルシチョフ演説とそれを支えるレーニンのイデオロギー、レトリック、アジテーション。これこそ1514決議、植民地独立付与宣言(Declaration on the Granting of Independence to Colonial Countries and Peoples)にある、「植民」を悪者にした原因のように見えてきた。

 だって、植民地を抱えた西洋諸国が、また日本がそんな事を言うはずがないではないか。日本は東亜の(英米から)の解放を叫んだが、脱植民地、なんて言っていない、はずだ。だって植民地をたくさん持っていたのだもの。

 さて、17頁の及ぶフルシチョフの演説で彼が植民をどのように議論しているか見ていきたい。colon 植民がなんと122回も出て来る。oppresed people という言葉も頻繁に出て来るのだ。マルクスのexploitation も!