魚がいなくなるというアジテーションに乗せられて、最初に読み始めたのが勝川さんという若い研究者のレポート。わかりやすくすんなり納得できる内容だった。しかも彼は政治家に働きかけ、象牙の塔ではなく現場で活躍し眩しく見えたものだ。
その内、水産の専門論文や、委員会報告書をわからないながらに読み出すと勝川批判と共に彼の理論展開に疑問を持つようになった。「普通」学者ならバランスよくデータを示すのだがデータが偏っているし、議論も水産庁悪しの一辺倒。
一度ニュージーランドの水産について「でも人口構成が日本と違うので云々」とツイートしたら「あなたは改革を否定するのか!」と感情的に反応された。「議論ができない。ロベスピエールみたい」と思いブロックした。
そんな中、勝川さんを強く批判している元水産庁の佐藤力夫さんのブログを発見。佐藤さんは退職後、答志島で漁業支援・活動をし、政策提言もしている。結構難しい内容なのだが、勝川さんが拠り所にしている欧米NGO とは距離をおいている点が、その実態を見てきた私にとっては共感できた。
実は私の親戚が戦後水産庁の設立に関わった国家議員だったので水産庁の意味も、「多分」水産庁の幹部より知っているように思う。正に日米関係を左右したのが日本の漁業だったのだ。