阿比留さんの「社会人として破綻」で思い出した。今米軍がパラオを拠点に活発に動いている。この基盤を作ったのが私で、足を引っ張ったのが産経の元論説委員長千野けいこだ。彼女は太平洋島嶼国の事も安全保障も海洋問題も、何も知らない。知らない事は恥ずかしいことではない。私も知らないことは山ほどある。問題は専門家ヅラしてしまうことだ。
千野さんを、私が企画運営してきた太平洋島嶼国ジャーナリスト招聘のレセプションに招待したのも私だった。良い事業をしているのに「笹川」の名前に着せられたレッテルのせいで一向に評価されない。誰か、女性のジャーナリストはいないか探したのだ。千野さんは沖縄のジャーナリズムにも関心があり二つ返事で受けてくれた。
90年代後半、笹川洋平外しがあり、新しい運営委員を探すことに。千野さんと渡辺昭夫先生を押したのは私である。
千野さんを連れて太平洋島嶼国、沖縄への出張も数多くアレンジしたのも私である。しかし千野さんは太平洋島嶼国の事は何も知らないのだ。ちなみにほとんど勉強しない。観光案内に毛が生えた程度の記事しか書かなかった。これは近くで見ていたからわかる。しかし私が引っ張ってきた人だ。最後まで面倒みようとおもった。
千野さんの私への態度が変わったのが国交省天下りの羽生次郎が財団に来て海洋安全保障事業を私が立ち上げてからだ。羽生氏は千野さんが海洋問題も太平洋島嶼国の事も、何も知らないと嘆いていた。馬鹿に馬鹿と言ってしまうのが羽生さん。何かあったのであろう。私に海洋問題や島嶼国の事を千野さんにレクするよう指示があった。
ミクロネシア地域のことを知っていれば海洋安全保障の拠点はパラオしかない事は、明確なのだが「EEZが一番広いミクロネシア連邦よ。パラオなんてあんな小さな島意味がない」と平気で言うのだ。ああ、と思いつつどうやってパラオのことを理解してもらえばよいか、ノートを開きながら思案していた時
「あなたが仕事を続けられるのは羽生さんが女好きだからよ。あの人は国交省時代の女性問題が多かった。」
普通思っていても言わない。私への侮辱であると共に羽生氏への侮辱でもある。女好きでノーパンしゃぶしゃぶ顧客でも仕事ができればいいのだ。国交相審議官だった羽生さん、仕事はできた。それに羽生氏が私に好意を持っていると感じた事はない。逆に会長室に呼ばれて吊し上げに合う事が多々あった。しばらくして「早川さんが正しかった、やっぱり君が財団で仕事が一番できる」と猫なで声の連絡があり、茶の純子とか国交省が引き起こしたトラブルの尻拭いをさせられたのだ。
あれは有楽町の外国人記者クラブだった。2012年頃、ではないだろうか?千野さんが指定してきた。私はノートを閉じて席を立った。
千野さんの心無い言葉に傷ついたと共に、千野さんは大丈夫だろうか?と思ったのだ。まさに社会人として破綻した言動である。