やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

キリバスに大使館、ニューカレドニアに領事事務所

9月5日、読売新聞に

キリバスに大使館、ニューカレドニアに領事事務所、マルタに駐在官事務所の新設、カンボジアのシエムレアプ領事事務所の総領事館への格上げ 

とのニュース。

南太平洋のキリバスに大使館新設へ…中国の影響力拡大に対抗 : 政治 : ニュース : 読売新聞オンライン

 

2019年9月、ソロモン諸島に続いて台湾から中国に外交関係を突然変更したキリバスは、赤道上の広大な海洋に点在しており、海洋だけでなく宇宙安全保障上も重要な位置にある。そんなことは20年以上前からわかっていたが、ここにきてやっと動いたのは自民党外交部会長佐藤正久議員の強い意向であろう。私、前回の選挙で一票入れさせていただきました。

ニュースにもなった「日台与党対話2+2」で佐藤議員が、内政干渉とも受け止められる刺激的なコメントをしていた。台湾側のコメントにはここはなかったので、さすがに台湾も驚いたであろう。しかし、正しい。政治家はこのくらい過激発言をしないと官僚がついてこない。

当方からは、日本・キリバス友好協定締結と駐在武官の配置を提案したい。パラオを見ているわかるのは、外務省・水産庁・海保ではなんの情報収集もできないのである。キリバスには中国大使館だけでなく、豪州海軍が配置されているはずだ。

 

太平洋島嶼国のキリバスが台湾と断交した件では、ここに日本は新たに大使館開設を目指すよう自民党からも政府に求めていることを伝えた。キリバスを拠点に、日本が台湾との関係強化を同国首脳に訴えるような支援が出来ないかと佐藤は考えている。その他、半導体やデジタル、経済安全保障など様々な点でも、これまで以上に日台協力を深化させたいと思う。」

日台与党間外務・防衛2プラス2を初開催→日台連携強化へ より

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