やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

パラオ大統領全EEZを海洋哺乳類サンクチュアリーに

パラオ大統領全EEZを海洋哺乳類サンクチュアリーに

2010年10月25日 マリアナバラエティ

 名古屋で開催されたCOP10のオーシャン・デーにおいて、パラオの環境・自然資源・観光ハリー・フリッツ大臣が、600,000km2に及ぶ同国の全EEZをトリビオン大統領が海洋哺乳類サンクチュアリーに指定したことを発表。

 海洋哺乳類は鯨、ジュゴン、イルカが含まれる。

生物多様性とはパラオの文化であり、伝統的な価値、アイデンティティ、伝説である。我々は既にこの生物多様性の保護活動を日々の生活の中で実施してきた。伝統的な価値観を継続すると同時に、生物多様性条約も適応し、新しいアイデアや情報をパートナーシップを通して関係機関と強化して行きたい。」

とフリッツ大臣は述べる。

 2009年には、トリビオン大統領が世界初の鮫サンクチャリーを制定している。

 しかしながら、パラオEEZを監視するのは、現在たった1隻しかない。

コメント

サンクチュアリーに関しては何の法律も罰則もなく今のところ名目だけ、との噂も聞こえる。サンクチュアリーにしても、捕鯨支持より反対に回った方が援助が大きい、との噂も聞こえてくる。

環境ODAの議論もフォローする必用あり。