「大島襄二先生と太平洋学会」
お正月、京都で大島襄二先生と奥様にお会いすることができた。
大島先生は太平洋学会の三代目会長をされていて、2年前にいろいろとお話をお伺いする機会をいただいて以来である。
太平洋学会は1978年、ホノルル滞在中の中島洋氏が、ビショップ博物館の篠遠喜彦博士と共に立ち上げた組織。初代会長が五島昇氏、二代目は赤澤章一氏。
インターネットで太平洋情報が自由に入手できるようになる前は、太平洋学会が唯一の情報を得る窓口であり、三田にあった学会は当時の事務所から歩いて10分程度だったので、日参させていただいた。
文化地理学者、文化人類学者の大島先生は『水産養殖業の地理学的研究』(東京大学出版会、1972年)、『魚と人と海―漁撈文化を考える』(日本放送出版協会、1977年)なども出版されており、海への思いが深い。
笹川太平洋島嶼国基金もいよいよ海の問題を扱う様になりました、というご報告だけしたかったのだが、京都の老舗(創業1722年)萬亀楼に席をわざわざ設けてくださった。
大島先生は今年91歳になられる。