やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

キャンベル国務次官補のアイランドホッピング その6 ー ソロモン諸島編

キャンベル国務次官補のアイランドホッピング その6 ー ソロモン諸島

 6月29日、キャンベル国務次官補一行はソロモン諸島を訪ねた。

 ソロモン諸島と言えば太平洋戦争で、日本に対してアメリカが初めて勝利をとげた場所である。日本は戦死者約2万名。米軍の戦死者は約2千名。

 120の言語がある同国では民族間の衝突が続き、政治的不安定な状況が続いたため、豪州政府が治安維持隊、RAMSIを2003年派遣。太平洋島嶼国の混成部隊と言っても豪州が主導する安全保障の拠点である。

 ソロモン諸島ダニー・フィリップ首相との会談では、開発、気候変動、貧困、PNGとの国境問題などが話し合われた。

 キャンベル国務次官補一行は2つの献花し、太平洋戦争で亡くなった米国兵士のために祈った。

 ガダルカナルでは米兵だけでなく、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、英領ソロモン諸島、トンガ、フィジーも連合国側として日本軍と戦った。

 一行のSimcock准将は、「勇敢に戦った米国人を名誉に思いつつ、謙虚な気持ちで今日ここに立つ。」と述べた。

 キャンベル国務次官補は「勇敢な米国軍人が、平和と安全保障と、究極的には自由をもたらしことを賞賛したい。」と述べた。