やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

小浜市の沿岸域総合管理

 先般リストアップした小浜市の沿岸域総合管理を協議するビデオ。時間ができたので全部通して拝見する事ができた。全部で20分位。

 現状の課題、問題の認識から始まって、3回目辺りで目的意識の確認が提議され、議論に熱が増したように見える。そして昨年12月の会議では今後の議論の方向性を決めて行く事が確認された様子。これからが本番!という感じです。

 会議に参加していたアマモサポーターズ阿納体験民宿組合が草の根の、市民の現実的な視点を提供しているようにも思えた。  

 また沿岸の問題は実は陸地の林業、農業、宅地開発等々と切り離せない。豊かな海を守るには山彦の協力が必要なんだ、と急に山彦海彦の話を思い出したので下記にコピペしておきます。

 この協議会、まとめるのも大変そうだが、過去1年半の議論の過程は重要であるし、これをこのようにオープンにしている事はもっと重要だと思う。

海彦 山彦

昔、海彦、山彦、という兄弟がいた。

海彦は、海で漁をし、山彦は、山で狩りをしていた。

あるとき、ふたりは、互いの道具を交換した。

海彦は、弓をもって、山へ狩りに出かけた。

山彦は、釣り針をもって、海へ漁に出かけた。

しかし、山彦は、魚に逃げられ、針を無くしてしまった。

山彦は、海彦に、そのことを告げるが、許してはくれなかった。

山彦が、海辺で悲しんでいると海の神が現れた。

神のお告げで、山彦は、小舟に乗り、海の神の宮へとたどりついた。

そこで、3年を暮らし、山彦は、トヨタマヒメと恋仲となった。

事情を打ち明けると、失った釣り針も、魚の口からみつけることが出来た。

トヨタマヒメは、山彦に「潮満つ玉」と「潮干る玉」という知恵を授けた。

山彦は、地上へ返っていった。

山彦は、海彦に釣り針を返すとともに、呪いをかけた。

貧しくなった海彦は怒り、山彦のもとへ攻め入るが、

海の潮が、山彦に味方をしたために、海彦は溺れてしまった。

海彦は、山彦に許しを乞い、服従を誓うこととなった。

 

 年末の寺島運営委員長との昼食雑談、まだまだ尾を引いています。

 それでうっかり忘れていた寺島運営委員長からの宿題。「ニュージーランドの海洋政策を調べておいて欲しい。」ヤバイ!