年末の安倍首相太平洋島嶼国訪問は慰霊や遺骨収集の件もある、とニュースに書かれていたので、ソロモン諸島やパプアニューギニアも含まれるのではないだろうか?
パプアニューギニアと言えば、建国の父マイケル•ソマレ閣下である。
2年前心臓の手術でシンガポール滞在中に政権交代があり、手術後の体を押してクーデターまで企てたソマレ閣下であるが、最終的に後進に道を譲る形を取った、と理解している。
で、今はどうしていらっしゃるか?きっと日本首相の太平洋訪問を一番喜ばれているに違いない。
調べたところ、東セピック州の知事としてご健在の様子。
しかもこの年末に国会議事堂事件でソマレ閣下立ち上がる、という記事を目にした。
パプアニューギニアの国会で何が起っているのか?
キリスト教信者のZurenuoc国会議長が、国会に飾られている伝統工芸品を異教であるとし撤去し始めたというのだ。首相も止めようとしたが無視。国立博物館館長がソマレ閣下を動かし、やっと裁判所が止めに入ったという。パプアニューギニアの友人に聞いたら「知らなかった?この一ヶ月、世界の嘲笑を集めている事件よ。」とのこと。
1936年生まれのソマレ閣下は今年78歳。
800とも900とも言われる言語を持つパプアニューギニアを独立に導き、国の舵取りだけでなく、太平洋島嶼地域全体の舵取りもしてきた。
そしてオーストラリア人から搾取支配されて来た少年ソマレ閣下に独立精神を教えたのが日本軍船舶工兵9聯隊の柴田幸雄中尉。
これはソマレ閣下の自伝『Sana』に自ら詳しく書かれている。
オーストラリア人、アメリカ人にとっては焚書に指定したいような内容である。
国会議事堂に関するニュース
”Controversial removal of artefacts at PNG parliament continues”
Dateline Pacific, Friday 13 December 2013