”シンゾー”、”トニー”と呼び合う2人の首相の姿は、日豪関係を、安全保障の面でさらに近づける結果となった。
しかし、ここに来て、トニーがピンチに陥っているようだ。
<再び辞任動議か?>
2月の辞任要求動議では61対39で否決されたものの、党内からは再度辞任要求の動きがあるという。
Julie Bishop weighs in to speculation Tony Abbott's leadership is under renewed threat from Malcolm Turnbull
些細な事、とは言わないが、トニー、失言、失策が続いているようである。
豪州のアキレス腱、インドネシア ー
豪州人2人が麻薬密輸罪で死刑判決。トニー「津波で助けてあげたんだから、今度は恩を返す番でしょう?死刑は中止して。」と発言。これにインドネシア国民が大きく反発。
「津波支援金は死刑囚の命と引き換え? インドネシアで豪首相発言が波紋」
WSJ, By ANITA RACHMAN
2015 年 2 月 25 日 17:01 JST
http://jp.wsj.com/articles/SB12081608772373954249104580483240776133932
<余波は太平洋島嶼国にも>
豪州が抱える問題は多いがその一つがフィジーと太平洋の地域枠組み問題。
このブログでも何度もお伝えしているが、フィジーの軍事政権に厳しい制裁を課し、地域政府機関PIFからも創設者であるフィジーを追い出した豪州。
昨年の民主的選挙で「もう戻っていいわよ。」と言ったところ、フィジー政府から「NZ豪のいる PIFに戻る気は一切ありません。」とのしっぺ返しに遭った。
この状況を改善すべくこの3月に豪州主催の首脳会談を開催予定であったが延期。
背景には、上記にあげた豪州政治の混乱が明らかにあるであろう。加えて、PIF新事務局長がコメントしたように、豪州NZが牛耳ってきたPIF事務局にこそ問題がある事が、即ち豪NZの対応に問題がある事が、誰でもない、PIF新事務局長自身によって周知されたのも理由の一つ、と想像する。
"Pacific Summit in Australia deferred"
PINA, 24/02/2015, Fiji
http://www.pina.com.fj/index.php?p=pacnews&m=read&o=213290811054ed56fb46158174fd57
"Proposed Regional Architecture Meeting In Australia Postponed"
By La Vuadreu
SUVA, Fiji (Fijilive, Feb. 25, 2015)