やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

パラオークリスマスの海難救助

パラオ共和国で小型艇が活躍し、3人の漁師の命がこのクリスマスの日に救われたニュースです。

 

Christmas Day rescue for missing Aimeliik fishermen

WRITTEN BY JOSE RODRIGUEZ T. SENASE

TUESDAY, 29 DECEMBER 2015

Island Times

http://islandtimes.us/index.php?option=com_content&view=article&id=231%3Achristmas-day-rescue-for-missing-aimeliik-fishermen&catid=6%3Apalau-news-a-current-events

 

 

アイメリク州の3人の漁師が12月23日漁に出たまま戻らず、家族がBureau of Public Safety (BPS)に通報。

すぐに民間のヘリコプターと監視艇“Bul” とZodiac rubber boatで捜索が開始され、船に残された一人の漁師と、泳いで岸まで行こうとしていた2人の漁師を25日のクリスマスの日に無事救出する事ができた。

 

 

もし、パラオ法務省がこの2隻の小型艇をもっていなければ救助活動はされていなかったかもしれない。日本では当たり前のようにされる海難救助活動は、太平洋島嶼国ではさまざまな理由で行われない。

これが外海であればほぼ望みなしであろう。

ミクロネシア海上保安事業が2008年に開始してすぐ、海上保安庁の方が、島嶼国では人の命の重さが違う、と述べていた事が記憶に残っている。

そうなのだ。南の島の楽園が、楽園ではない、と思う時がある。

それは、日本では救われるはずの命が見捨てられる時である。