やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

西太平洋の海洋安全保障

The Meeting of Four Governments (Palau, Japan, Australia and the United States) and Two NGOs (The Nippon Foundation and...

Posted by Kambes Kesolei on 2016年2月26日

2008年に私が一人で立ち上げたミクロネシア海上保安事業。 8年目にして大きく動いた。多分、西太平洋の海洋安全保障の在り方を大きく変えることになるであろう。 パラオで会議成果が公表されているが、まだメディア等には出ていないので、詳細は後日。

パラオ60万㎢のEEZに海洋警察が25名程。現在日本財団からの小型パトロールボート2隻が供与されているが、以前は豪州が供与した監視艇が1隻しかなかった。しかも年間の稼働日が30日位しかなかった。 ここに、テコ入れをしたのが私が主導した日本の支援である。 そして、さらなる大型の支援が合意された。本来あるべき姿の海上保安体制が支援される。

本来、自由連合協定を締結する米国が数十年前にやっているべき内容だったのではなかろうか? 米国は冷戦終結と共にこの地域から、関心も具体的支援も引いて行ってしまったのである。ミクロネシア地域の安全保障は、島の人々のためではなく、米国の安全保障のため、という認識だからだ。 西太平洋の広大な海洋は、人身売買、麻薬、違法移民、マネロン、違法操業と越境犯罪の温床となっている。