やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

パラオの水不足支援で学んだパラオのインフラ課題

パラオの水不足問題に、高須院長が支援をされる事になり、きっかけを作らせていただいた手前、余計な事と思いつつ勝手にフォローさせていただいている。

 

よって、パラオの水不足情報にも目を光らせている。

昨日、一昨日とパラオは久しぶりにまとまった雨が降ったそうだ。

しかし、断水は続いており、一日3時間しか水が使えない。観光にも影響が出てきているようだ。

 

この中で学んだ驚愕の事実!

水不足の主な原因。49%の水が水漏れで失われているとのこと!

エルニーニョだけではなかった!

 

この水漏れは家庭内でも、外の水道管にもあって、恒常的問題だったのそうだ。

水道局から送られる水の半分が漏れていた?

まさか、と思うかもしれないが、あり得る事態だ。

 

パラオ在住の方から聞いた話。パラオ人、定期点検や修理をしない、のだそうです。

ミクロネシア海洋安全保障事業調査の時、パラオの人は、船の定期点検をせず、壊れてから修理すると聞かされた。

パラオでは水が豊富にある時は水漏れで半分失っても気にせず、修理せず、そのままだった可能性は十分ある。

これを機会に水道インフラ整備も日本が支援したらどうであろうか?維持管理の指導も含め。

電気は昨年、日本の支援で供給が需要を上回った。

後藤新平だったらどうするか?