やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

パラオの水不足支援で学んだ赤十字の仕組み

このブログがきっかけで、高須院長が水不足に悩むパラオのために300万円を日赤を通してパラオ赤十字に寄付された。

早速、パラオ赤十字会長アサヌマ氏、パラオ柔道連合のジェニファー、そしてパラオのメディアの友人達にも知らせた。

当方の友人でもあるクアルテイ国務長官から感謝のメッセージが早速いただいた。直接話したいから電話番号も教えろとの事。

まさか、本当にかかってくるとは思わなかったが、一昨日かかってきました!

キャッシュの支援は少ないようで大変喜ばれていた。勿論、すぐに高須院長にご報告した。

しかし、若干の懸念が。。

クアルテイ国務長官「ドクター高須に大変感謝していると伝えてくれ。日本は熊本の地震で大変である事も知っている。昨日、大統領から安倍総理にお見舞いのメッセージを出させていただいた。パラオはどうにか乗り越えるので、日本も頑張ってほしい。ところで、寄付金はどこに送ったのであろうか?まだ届いていないようだ。」

私「ドクタータカスにすぐお伝えします。寄付金は日本の赤十字に送金されたそうなので、そちらの赤十字にもうじき到着するのではないでしょうか?」

と電話を切ったものの気になったので高須院長に伺ったところ、熊本地震の救援物資支援で急がしいので、日赤に直接聞いて欲しいといのこと。

それでわかったのが、高須院長の300万円の寄付金は日赤に保留されたままだったのだ。

しかもパラオに送金する事はできないという。

かっちゃん基金事務局と日赤にミスコミュニケーションがあったようである。

かっちゃん基金事務局は早速、300万円の寄付金を駐日パラオ大使館が開設した口座に振り込まれた。

なぜ、日赤はパラオに送金できないのか?

日赤の方にお伺いした。電話口での説明なので誤解している部分があるかもしれませんが下記にまとめます。

日赤がパラオに支援金を送るには、まずパラオ赤十字からスイスにある赤十字本部に要請が提出されなければならない。そしてスイスの本部はどこが支援に適切か判断し依頼が来るのだそうだが、これが日本とは限らないのだそうである。

即ち、パラオの水不足問題について日赤に寄付しても、現在のところ、パラオには届きません。

以前高須院長の支援もいただき、パラオに子供の柔道着を20着送るのも大変であったが、送金も大変である。

クアルテイ国務長官とアサヌマ赤十字会長には、事情を説明し駐日パラオ大使館に高須院長の寄付金が振り込まれた事をお伝えしました!