やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

日本落選、豪州の潜水艦共同開発は仏が受注

豪州潜水艦に日本が落選したニュースが駆け巡っていますが、普段地政学が重要だとか言っているにいちゃん、おじちゃん達は大丈夫でしょうか?

一番目。太平洋のEEZわかってないでしょう!

世界最大のEEZを持つ米国の50%、二番目に大きいEEZを持つフランスの60%以上が、両国の太平洋領土から構成されているのです!

二番目。豪州の王立海軍、潜水艦を動かす程の人員と能力がありません!

フランスは少数ながら気鋭の海軍がニューカレドニアとタヒチに駐在しています。つまり一緒に管理運営できる。

また、FRANZ防衛協力という仏、豪 NZの防衛協力枠組みと、主に違法操業を取り締まるここに米国沿岸警備隊が入ったクアドという4カ国防衛協力枠組みが既にあります。

三番目。これはあまりフォローしておりませんが、日仏防衛協力がここ数年活発化しているのではないでしょうか?という事は今回の豪州の潜水艦に仏が選ばれた事は日本の軍事産業に全くのマイナスではないのでは?逆に何某かの契機にならないでしょうか?

 

まだまだ、色々意見がありますが、今日はここまで!