やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

さつま芋のポタージュとポリネシア航海

このブログへのアクセスを延ばすためFacebookやTwitterなどでも更新情報を出しているが、なぜか料理の報告をすると「イイネ」がたくさんもらえる。

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そこでこのブログにも掲載してみて世間の反応を見てみたい。

1ヶ月ほどのヨーロッパ旅行で財政は火の車、日々夫婦喧嘩、親子喧嘩の毎日が続いている。

「なんで昨日かった牛乳がもうないのよ!」

「ガソリン代がもったいないし健康にもいいから歩いて大学まで行きなさい。!」等々。

子供への虐待だ、と抗議を受けている。

 

私ができるのは食費をいかに切り詰めるか、だ。

さつま芋の特売があって、3つで200円位だった。

これをポタージュにしたところ、6、7杯分はできた。即ち1杯30円!

ホワイトソースはを作る20分位の間に、芋をレンジで蒸かす。後はミキサーで潰し、味を整えて出来上がり。30分の労働である。

これにパンを添えたのが夕食。

芋類は昔皮を丁寧に剥いていたが、植物研究者からこの皮に栄養がある、というのを聞いてから良く洗って食べるようにしている。

ところでこのさつま芋、ポリネシア語ではクマラ、はポリネシアの航海、人の移動の研究に大きく貢献している。

南米ではクマーと呼ぶ。南米が原産。

日本でさつま芋が紹介されたのは1600年頃フィリッピン経由でスペイン人が南米から持ってきたのである。

このさつま芋が古くからポリネシア地域にある事からポリネシア人は南米からきたのでは?という説が広まりコンチキ号の実験が行われた。しかし、研究が進み、ポリネシア人は太平洋から南米まで航海しさつま芋もらって(盗んでかどうかわかりません!)また戻ってきたのである。

農林水産省がさつま芋の移動をまとめている!

 

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これはわかりやすい。

http://www.maff.go.jp/j/agri_school/a_tanken/satu/01.html