やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

French EEZ フランスのEEZ(追記あり)

世界最大のEEZ保有する米国のEEZを調べ上げたら、世界第二位のフランスのEEZを調べなかアカン。

yashinominews.hatenablog.com

3時間程かかりましたが、勉強になりました。 フランス、海洋国家です。世界中の海を小さいEEZを含め網羅しています。 この管理どうなっているのか気になります。多分管理しきれていないのでは? また中国の海洋進出に神経が尖る意味もわかります。 参考

yashinominews.hatenablog.com

 

こういう数字集め、表作りの地道な作業は重要です。

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エクセルの表に落とせばすぐにグラフにできます。 しかしこの表問題があります。合計が公式EEZの11,035,000km2に約1,000,000足りないのです。検算したのですが。。(追記:フランス国立海洋開発研究所(IFREMER)の知人に確認できました。足りない1,000,000km2は現在申請中だそうです。係争中ではないそうです。) まずは太平洋にあるフランスのEEZ。 仏領ポリネシアが70%とダントツでニューカレドニアが21%と続きます。

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インド洋はどうでしょうか? 知らない島がたくさんあります。

フランスの海外領、太平洋、インド洋、North Atlantic OceanにあるEEZです。太平洋がダントツの70%。次がインド洋27%です。残り3%は主にカリブ海なのですが地図で見ると切り刻むようにEEZが割り当てられています。領海問題が気になります。

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最後にフランス全体のEEZ。ヨーロッパの仏領からなるEEZは30万強と小さいため、ここでも太平洋がダントツです。しかも仏領ポリネシアが全体の47%を占めます。 フランスの国益ここにあり!

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