やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

思想の夕べ 討論会 « 夜想記念日 海―世界と私たちを結ぶもの»

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討論会では環境省前自然環境局総務課長の川上毅氏が浦島太郎に扮して居合道を披露 日本の官僚も奥が深い

フランス政府が主催するアンスティチュ・フランセ日本。

日本で「海」をテーマに思想の夕べ 討論会が開催された。

チラシ http://www.institutfrancais.jp/tokyo/files/2016/12/ndi_tokyo.pdf

日経が下記のウェッブで2時間半の講演を発信している。 http://channel.nikkei.co.jp/businessn/170126franceja/

海洋問題においてフランスは重要なのだ。

・フランスは米国に次いで世界で2番目に大きなEEZを保有している。

・その70%は太平洋の領土で構成されている。

・そして当方が一番気になるのはそのEEZを構築している仏領ニューカレドニアとポリネシアが2016年のフォーラム総会で正式メンバーになったことだ。即ち日本政府のカウンターパートである太平洋諸島フォーラムの正式メンバーとしてこの広大な海洋が入って来るのである。

フランスの海洋への動きはしっかり観て行く必要があるであろう。

広大な海洋をフランスは開発するキャパがないのである。だからBBNJも積極的な発言をしており、太平洋島嶼国の意見にも影響を与えている。

<追記>しかし、野中ともよさん、グリーンピースとフランス政府の過去(虹の戦士号爆破事件)を知っていて、グリーンピースに期待する、と言ったのであろうか?