やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

超党派「国際法に基づくアジアの海洋の安全のために議員連盟 (国際海洋議連)」その3

超党派国際法に基づくアジアの海洋の安全のために議員連盟 (国際海洋議連)」(会長古屋圭司衆議院議員)で講演させていただく貴重な機会をいただいた。

国会議員への講演。これがどんな意味を持つのか。実はすごく重みのある話である事は気付いていたが、それを意識し出すとプレッシャーで潰れてしまいそうなので、なるべく考えない様にしていた。

当日。会長の古屋議員の御挨拶の中で、途中所用で退席されるとお話されていたのだが、最後までおつき合いいただき、さらに古屋議員が会長をされているもう一つの島嶼議連でも同じような内容を共有されたいというお話であった。

私が話したのは、いつもこのブログに書いているようなことである。

南の島の楽園はあらゆる越境犯罪の楽園となっている。

中国軍がキーティング司令官に示した太平洋分割案は確実に進んでいる。

自ら開発管理できない広大なEEZを持つ島嶼国政府は支援してくれるのであれば、あのシーシェパードでさえもいとも簡単に手を組むのだ。

隣には国家重要問題総理補佐官の衛藤晟一参議院議員が坐られていた。

日清戦争以来、豪州の仮想敵国は日本であり、その豪州とNZ含め太平洋を第一次世界大戦で守ったのは日本帝国海軍である事も質疑応答の中で話させていただいた。

実は、私は太平洋重視の安倍政権の太平洋島嶼国担当のつもりでいる。

2014年の安倍総理豪州訪問に先立ち、豪州政府から照会され2014年が日豪海洋防衛協力百周年である事を伝えた経緯もお話した。

26年継続して来た事が、日本のために、太平洋島嶼国そして同盟国、準同盟国に役に立てれば本望である。

今回このような機会をいただいた山田宏参議院議員と発表のお手伝いをいただいた事務所の皆様。それからこの縁を作っていただいた評論家江崎道朗氏に心から感謝申し上げたい。