やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

ミクロネシア連邦大統領訪日ー海洋安全保障とダイヤモンドセキュリティ

10月23日から10月26日まで,ピーター・マーティン・クリスチャン・ミクロネシア連邦大統領(H.E. Peter Martin Christian, President of the Federated States of Micronesia)が実務訪問賓客として日本に滞在した。

 

天皇陛下との会見。安倍総理、河野外相、古屋議員島嶼議連会長との会談などが行われた様子である。

 

下記のサイトにある3億5,000万円の無償資金協力「経済社会開発計画」の他に安倍総理からのメッセージとして海洋安全保障(広義の)が明確に示された印象を受けた。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_005184.html

 

 

これは古屋議員が会長をされている島嶼議連・海洋議連の成果であろう。

 

「自由で開かれたインド太平洋戦略」

(2)両首脳は,海洋の安全保障に関し,法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序の重要性につき一致し,クリスチャン大統領からは,日本がこの地域で果たしている戦略的役割を評価する旨の発言がありました。

(日・ミクロネシア首脳会談 http://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/ocn/fm/page4_003394.html  より)

 

 

日経、10月26日の記事に小さく掲載されていたが、ミクロネシア連邦が野放しにしている便宜置籍船ビジネスも協議されたようである。このブログでも書いているが今年のPIF決議にも書かれているので、さすがに外務省は「知らない」ではいられないはずだが、一応本件は内閣総理大臣補佐官(国家安全保障に関する重要政策担当)薗浦健太郎議員にも報告している。

 

<関連ブログ>

 

 

ダイヤモンドセキュリティ=「自由で開かれたインド太平洋戦略」 については次回。