6月5日の第23回国際交流会議での安倍総理のスピーチが中国の「一帯一路」を支持した内容、とニュースで知って、その原文も読まずに、そうなのか、どうしてだろう?と思っていた。
昨夜、議連の勉強会で御挨拶をさせていただく機会を得た、外務省の四方参事官のツイッターにこのスピーチの英文タイトルがあって驚いた。
"Asia's Dream: Linking the Pacific and Eurasia"
太平洋とユーラシアをつなぐ事がアジアの夢、というテーマなのだ。
ニュースだけで情報を判断していた事を反省し、早速英文と和文の安倍総理のスピーチを確認した!
ちなみに、中国語でも出ている。
平成29年6月5日
第23回国際交流会議「アジアの未来」晩餐会 安倍内閣総理大臣スピーチ
http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/statement/2017/0605speech.html
"Asia's Dream: Linking the Pacific and Eurasia" - Speech by Prime Minister Shinzo Abe at the Banquet of the 23rd International Conference on The Future of Asia
Monday, June 5, 2017
http://japan.kantei.go.jp/97_abe/statement/201706/1222768_11579.html
よくよく読むと、安倍総理は諸手を上げて「一帯一路の構想」を支持しているわけではなく、条件付きでの支持なのだ。
「国際社会の共通の考え方を十分に取り入れることで、一帯一路の構想は、環太平洋の自由で公正な経済圏に良質な形で融合していく、そして、地域と世界の平和と繁栄に貢献していくことを期待しています。」
このスピーチの一つのキーワードが「ルール」ではないだろうか?
7回出て来る。
ルール1:その国有企業についてTPPでは、多国間の貿易協定で初めてとなる規律をルール化しました。
ルール2:アジア太平洋地域を発展させるために必要な、自由で公正なルールとは一体何か。
ルール3:大企業だけでなく、中小企業や農家が安心して海外展開できる、創意工夫が守られる、付加価値が正当に評価されるルールとはどのようなものか。
ルール4:日米間では経済対話を立ち上げました。日米でアジア太平洋のモデルとなるルール志向の枠組みをつくりたいと思います。
ルール5:私たちがその先に目指すRCEPも、TPPに結実したルールを基礎としてこそ質の高い協定にできる。
ルール6:前へ進むなら見えてくるのは、太平洋からインド洋を質の高いルールが覆う世界です。
ルール7:お互いを尊重するからこそ共通のルールを守る。
そして
7つのルールの結論:自由で公正な経済圏をつくる。そして、アジアの活力によって太平洋とユーラシアをつなぐ。
これは中国、耳が痛い?