やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

後藤新平の博士論文は36頁

 

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岡山大学姜克實教授の後藤新平の論文に興味深い事が書いてあった。

1890年、ドイツに留学した後藤は3ヶ月で博士号を取得する。博士論文はドイツ語で36頁! 論文名は「衛生行政と公衆衛生ー日本と他国の比較視点」

そしてその後藤のドイツ語の力を育てのが、師であった司馬凌海の「道楽」であったという。 道楽のため、金遣いが荒く、小遣い稼ぎが必要。そのためドイツ語の医書翻訳を引き受けていた。後藤はこの翻訳の記録。校正を行っていたのである。

新渡戸の後藤像によれば、後藤は新渡戸より100倍位優秀だったそうだ。 後藤新平のドイツ語、聞いてみたかった。 それにして36頁! 羨ましい!