2019-05-07から1日間の記事一覧
いよいよシュタイン! シュタインに関心を持った背景と資料収集方法 私がローレンツ・フォン・シュタインの名前を知ったのは伊藤博文に憲法、国体について教えたたけでなく、マルクスの共産主義宣言に出てくる「妖怪」という表現がシュタインのコピーである…
社会の概念と運動法則/ ローレンツ・シュタイン著;森田勉訳 同志社大学の図書館にはシュタインの『社会の概念と運動法則』が2冊あった。どちらを借りようか一瞬迷ったが両方借りてよかった。1991年に出版された森田勉訳は、1949年、昭和24年に出版された猪木…
瀧井一博、「日本におけるシュタイン問題」へのアプローチ 日本とシュタインの関係を知る瀧井氏の論文である。瀧井氏は現在日文研に所属されているようで1967年生まれというから50代前半。これからどんどん論文を出される事が期待される。現在シュタイン研究…
瀧井一博著『シュタイン国家学ノート』 『シュタイン国家学ノート』は睦奥宗光筆記録なのだが、付録にある「日本帝国史および法史の研究」(197-229)というシュタインが書いた短い文章が大変興味深かい。 シュタインは、遠い異国からひっきりなしに訪れる日…
『平等原理と社会主義』 まずは『平等原理と社会主義』を取り上げたい。ここにマルクスが「共産主義者宣言」で書いた「妖怪」という表記が出てくる。今回時間がなく読めなかったので以前の読書メモを中心にまとめた。なお後述するSiclovanの博士論文でマルク…
階級と民族 — 歴史的叙述—(小泉信三著『共産主義批判の常識』) まず序文の小泉自身による解説から引用する。この論文というより歴史的叙述は昭和22年に「世界」に発表された。1848年を起点にヨーロッパの「民主主義」と「民族主義」の同流、逆流、交錯を叙…